ウーパールーパーの体色のしくみ
世界的に観賞用として有名なメキシコ原産のウーパールーパー(Ambystoma mexicanum)は亜種を持たない単一種。ザリガニと同様に様々な品種・カラーが流通していて、現在は10種以上存在します。世界には様々な体色のウーパールーパーがたくさんいますが、基本的にウーパールーパーの体色は3種の色素細胞の増減・パターンで決定されます。
色素胞の種類は3種類
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黒色素胞(黒褐色)※別名 メラノフォア /色素 ユーメラニン
黒い色素の色素胞は、メラニンを生産・含有する色素胞です。この色素胞は、光を吸収して「拡散・凝縮」するので、光吸収性色素胞とも呼びます。
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虹色色素胞(光沢・反射虹色)※別名 イリドフォア /色素 グアニン結晶
これは他の色素胞と違い色素を含みませんが、その細胞内にはグアニン結晶の重なりが存在します。光の屈折率の高いプリン結晶体の重なりで発生する「光の現象」によって、キラキラと鏡のような光反射を発生させます。
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黄色色素胞(黄色・赤)※別名 ザンソフォア /色素 カルチノイド系・プテリジン
この色素胞は、カロテノイド(餌から摂取)やプテリジンを含有して赤や黄色を呈色する細胞です。この色素胞も黒色素胞と同様に、光を吸収して「拡散・凝縮」するので、光吸収性色素胞とも呼びます。
※ウーパールーパーにはこの「光吸収性色素胞」があるので、飼育環境などでザリガニと同様な「体色変化」が生じる訳です。
色素胞の順番
体表
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黄色素胞
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虹色素胞
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黒色素胞
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体内
上記の順番で色素胞に体が包まれています。その色素胞の増減で様々な品種に変化します。黒色素胞がベースになり虹色・黄色色素胞で模様になるわけです。
ウーパールーパーも他の生物と同様に、親から同じ「対立遺伝子を2つ」受け継いだ場合のみ個体の体色が決定します。
まとめ
- ウーパールーパーの体色は3種の色素胞で決定する。
- 飼育環境によって体色変化をする。
- 虹色素胞で「ラメ」が発生する。
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— ラマシーザリガニ (❛ᴗ❛ و(و˚˙ (@catemacoensis) 2024年1月10日
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