ウーパールーパーとは
日本でも昔ブームをおこしたウーパールーパー。日本には1877年に研究目的で初めて導入され、メキシコでは歩く魚として知られています。ウーパールーパーは、1864 年にメキシコへの遠征中にヨーロッパ人によって初めて発見されました。1866年にフランスの動物学者オーギュスト・デュメリルによって初めて科学文献に記載され、アンビストマ・メキシコと名付けられます。ウーパールーパーはサンショウウオの一種でほぼ完全に水中での生活に適応していて、手足や臓器を再生することができます。
生息地
ウーパールーパーはメキシコ原産の水生サンショウウオで、メキシコシティの「ソチミルコ湖」の浅瀬に生息しています。「ソチミルコ湖」は古代アステカの排水システムの一部で、ウーパールーパーは通常水面近くに留まりますが、必要に応じてさらに深く潜る事ができます。ウーパールーパーは「肺呼吸」ができますが「鰓」「皮膚」からも酸素を吸収できるため、期間水中にいることができます。また現地の水温は摂氏18〜24度（64〜75°F）の温度で生息します。
現在「メキシコシティ」の水質汚染と都市化によって、生息地「ソチミルコ湖」が喪失しつつあります。そして絶滅危惧種に指定されています。また「ティラピア」等の「外来捕食動物」の侵入があります。現在この種を守るために飼育下繁殖プロジェクトや保護活動が行われています。生息地の破壊と原産地のメキシコシティ湖系の汚染により、IUCNレッドリストで絶滅危惧種に指定されて、この種を絶滅から救うために、2006 年から保護活動が続けられています。
ウーパールーパーは絶滅危惧種で、野生ではメキシコシティ近くの 2 つの小さな湖でのみ見られます。しかし、ウーパールーパが海にも生息しているのが目撃されています。
アホロートルは通常淡水の生息地に生息していますが、適応能力が高く「汽水・海水」でも対応できると考えられる。これらのアホロートルは釣りの餌としてよく使用されていたため、人間によって海に持ち込まれた可能性があると考えられています。
食べ物
ウーパールーパーは肉食性の食事で「軟体生物」「虫」「小魚」「水生生物」なんでも捕食します。
ウーパールーパーの種類・近縁種
アホロートル（Ambystoma mexicanum）
一般的に有名なのはメキシコのウーパールーパー別名アホロートル（axolotl）。
この種は様々な系統８白・ゴールデン等）がありますが、基本的に原種型・茶色がかった黒色で背中に白や黄色のラインが走っています。
体長は最大12.6㌅（32cm）まで成長して寿命は１０年程度と考えられています。
※メキシコのアホロートルは 1975 年以来国際取引が制限されており、現在販売されている動物はすべて飼育下で飼育されています。
カルフォルニアサラマンダー（Ambystoma californiense)
この種は明るい緑がかった青色の個体で、axolotlよりも少し小さい5.9㌅（15ｃｍ）です。またアホロートルよりも冷たい水を好んで、水深26フィート（8M）よりも深い場所に生息します。このウーパールーパーは小さな無脊椎動物（海老・ミミズ等）を捕食しています。
現在、世界中で「観賞用」や「実験用」で流通されているウーパールーパーすべてに、このタイガーサラマンダーのDNAが存在します。
ウーパールーパーのアルビノ種はこの種の交雑種で、１９６２年にアルビノのタイガーサラマンダーがミネソタ州のフット湖で捕獲され、その後インディアナ大学のルーファスハンフリーに譲渡されアホロートルと「体外受精」させた。しかし死亡率が高い為に体細胞核と顕微移植で「アルビノ遺伝子を持つ胚」を作成し、その個体と様々なアホロートル系統と交雑して拡散させたのが現在のウーパールーパーです。
タイガーサラマンダーには、ネオテニー状態を維持し、水生幼生の段階で性的に成熟する個体が時々存在します。
当時採取されたサラマンダーの生息地の「タイガーサラマンダーのDNA」と現在流通されている「ウーパールーパーのDNA」一致、確認されています。
「モグラサンショウウオ」（AmbystomaTalpoideum）属の他のサンショウウオは、アホロートルと同様の幼虫期を持っています。
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マダラサンショウウオ (A. maculatum)
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マブルサンショウウオ (A. opacum)
そして、北米のほとんどの湖や川にも下記のような水生サンショウウオも生息しています。
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マッドパピー (Necturus maculosus)
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ヘルベンダー (クリプトブランクス・アレガニエンシス)
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オルム (Proteus anguineus)
まとめ
- ウーパールーパーは絶滅危惧種
- 流通されているウーパールーパーはタイガーサラマンダーの交雑種
- 環境対応能力が高く、塩分にも対応できる
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ウーパールーパーの耐塩能力…🧂
— ラマシーザリガニ (❛ᴗ❛ و(و˚˙ (@catemacoensis) 2024年1月4日
ウーパールーパーはメキシコの海でも昔、目撃された情報が多数ある…
当時は釣り餌に使用されていて人為的に持ち込まれたと考えられている…🎣🤔💦
絶滅対策として現在では海水下での繁殖を研究されているそうです…٩(๑•̀o•́๑)و #Axolotl pic.twitter.com/vieL13dxvS
