ザリガニ・ウーパールーパーの世界

現在流通されながら絶滅が危惧されている「甲殻類・有尾類」の繁殖ブログ

「汽水飼育」の理由とは?ウーパールーパーの野生生息域と汽水環境

汽水飼育する理由

 

ウーパールーパー(野生種)の生息域は「内層湖」 のソチミルコ湖。

「内層湖」とは湖と河川・海が接続されていないのこと。河川と接続されていない為に「淡水よりも塩分が多く」「海水よりも塩分が少ない」環境、いわゆる汽水環境に対応できると考えられています。また一部の「日本のキーパー」や「海外のキーパー」は、汽水が適していると考えていますが適応能力があるだけですので汽水飼育は注意が必要。汽水の飼育水を家庭で作ることは簡単(塩分中心の活用の場合)ですが、GH(硬度)やKHの活用になると難易度は上がります。 

 

食卓塩(クッキングソルト)を使用するのはNG…塩化ナトリウム以外の添加物が含まれていますので危険。特にヨウ素化する可能性がありますので、ヨウ化カリウム等の添加物は特に注意!ウーパールーパーはヨウ素で陸化します。

 

 

 

 

汽水を作るには…

 

汽水を作るのには「海水水槽」で使用する「マリンソルト」が簡単で便利です。

 

当方の汽水飼育の検証は下記の「中和剤」も入っている「シーウォーター」を使用しています。

 

 

 

 

汽水濃度

 

 

汽水飼育する上で「塩分濃度」の問題が発生しますが、海外では1.5%まで耐塩可能といわれています。私は0%を基本(淡水飼育)が理想と考えていますが。汽水飼育の検証・塩浴を活用する場合は1%ベースにしています。海水魚水槽は上記の商品では{1㍑:36g}3.6%使用しますが、1%なので{1㍑:10g}使用します。

 

 



汽水飼育のメリット

  • 野生種の生息地に近い?飼育水で飼育できる

  • 真菌の成長などの特定の感染症を予防または遅らせる効果がある

 



汽水飼育のデメリット

  • 飼育水の蒸発等で塩分濃度・水質が変化しやすく管理が難しい
  • ほかの種のタンクメイトや水草は投入できない
  • 有益は細菌(バクテリア)の増殖を妨げる
  • コスト(管理費)が高い
  • 管理不十分の場合逆に★のリスクが上がる

 

 

まとめ

 

ウーパールーパーの飼育で飼育水を「汽水」にすると病原菌の抑制効果が高くなる半面、管理が良くないとバクテリアの恩恵がないので「水槽内のバランス」が崩れて死亡する確率があがります。また高温多湿の日本では、汽水飼育するよりも淡水飼育にて「換水回数」を意識するだけで飼育環境は格段に上がります。

気温上昇時は特に汽水飼育は難易度が高く「北海道などの低温地域向き」かもしれません。

 

 

 

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