ウーパールーパーの飼育で底砂が「必要」という人と、「誤飲するからいらない」という人がSNS等で議論しているのをよく見かけます。当方は底砂を入れない「ベアタンク飼育」と細かい底砂を入れる飼育を使い分けています。今回は底砂の問題についてちょっと記載します。
捕食行動について
ウーパールーパーは動く物に反応する捕食習性があります。
ウーパールーパーは基本的に肉食性で、獲物が動いた時に発生する水の微細な動き(振動)や魚等の動く時に発生する筋肉の微細な電気を、体表にある側線器官で感知します。
感知し大きな口で吸いこみ、捕獲後その匂いや味覚・硬さで飲み込んで良いかどうか判断します。
※ウーパールーパーは「甘味」はほとんど認識できません。逆に「酸味」や「苦み」「塩味」の感知には敏感という研究結果が多く存在します。
底砂の誤飲要因をなくす飼育法
誤飲をさせる一番の要因は「配合飼料」をえさにしている飼育です。
- 動かない
- 匂いが薄い
- 硬い
- 味が薄い(塩味)
市販の安い配合飼料のほとんどは、上記に当てはまると思います。
配合飼料の栄養のバランスは「同じ生餌」をずっと与える飼育よりも、様々な材料を混ぜ合わした「配合飼料」はとても良いと思われます。
でも…
栄養価だけ考えて配合飼料を与えると、誤飲が多々発生します。配合飼料は投下してすぐには柔らかくならず、表面がやわらかくなっても、中心部は時間が経過しても硬く、餌の匂いがついた餌の表面がばらけて混ざり、底砂との判別がしにく感覚が鈍くなります。
ウーパールーパーの摂餌を観察すると、砂ごと大きな口で吸いこんで底砂を吐き出している光景をよくみます。
ウーパールーパーは塩味が大好きで、塩味を感じる「Naチャネル」がサンショウウオ等の幼生期には存在し、通常成体になると消滅すると考えられています。「ネオテニー」で一生過ごすウーパールーパーにはまだ残っていると考えれます。
逆に、ウーパールーパーは苦みや酸味を嫌う習性があるようなので、そのあたりを考慮して餌を選ぶのも良いと思われます。
- 柔らかい食感
- 匂いが強い
- 底砂などに餌が移らない(バラけない)
- 動く(ミミズや小エビ・小魚)
当方は配合飼料を与える時は必ず「ピンセット」で一つづつ食べさせます。
餌を投入・放置させる場合は「冷凍赤虫」の様な、食感が違う又「ミミズ」のような「動く餌」のみに限定して投入摂餌させています。
ベアタンク方式の飼育は「飼育者のエゴ」と当方は考えています。
底砂を入れない飼育方法は「飼育者に対してのメリット」しかなく、飼育個体の目線では「デメリット」しかありません。
当方のベアタンク水槽の条件は
- 導入(購入)したばかりの個体
- 自家繁殖させた稚魚
その理由は…
- 飼育していた前の餌・飼育環境が不明の為
- 稚魚の摂餌学習の為
この2パターンのみ「底砂は入れず」に飼育します。
ウーパールーパーの捕食行動を理解すれば、ウーパールーパーにとって何が良い飼育環境かが見えてくると思います。
これからは、ウーパールーパー中心の「やさしい飼育」の情報が広まってウーパールーパー界隈が盛り上がれば良いですね❣
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— ラマシーザリガニ (๑•̀ •́)و✧ (@catemacoensis) 2022年11月1日