ザリガニ・ウーパールーパーの世界

現在流通されながら絶滅が危惧されている「甲殻類・有尾類」の繁殖ブログ

抱卵中のザリガニに餌を与える必要はない

 

最近またSNSで闇情報が流れていました

 

 

 抱卵中のザリガニに餌をやらないと食卵するぜ!

 

 は?

 

 

 餌は極力毎日与えてるぜww

 

  

 は?

 

  

 餌をやらなかったら脱卵したさ!

 

 

 それって…餌売りたいだけじゃね?

 

 

今回は基本中の基本「抱卵中の管理」のお話です。

 

 

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ザリガニは常に摂餌する生物

 

ザリガニ等の甲殻類は飼育観察していると、常に「ツマツマ」と摂餌行動をしていますよね…。

 

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逆に…

 

 

摂餌行動しない時期は、冬眠時・脱皮前・抱卵期間ぐらいですね…。

 

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脱皮寸前のシザー

 

食欲抑制には理由が存在する

 

食欲の抑制は、必ず理由があるから行う行動です。

脱皮前等では、体内に水分を取り入れて膨張させて外骨格や消化器官を脱皮・脱ぎやすくする為、「消化器官に内容物が存在する事はデメリット」になるとも考えられる。

 

 

 「消化器官は脱皮しない」と言う自称ブリーダーのザリガニは餌を食べてるのかな?

 

 あいつは脱皮前でも餌を与えてるのかよww

 

 餌減りすぎww

 

 


体に損傷のあるザリガニの脱皮の結果…

 

 

 

抱卵前の個体も同様に卵巣が大きくなり、消化器官に内容物があると障害になる可能性もあるかもしれませんね…。

 

 

 

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抱卵期には安定した環境が必要

 

 

当たり前の結論を見出しに先書いちゃいましたが…(苦笑)

 

ザリガニだけではなく、基本的に抱卵・産卵期は繁殖に集中、クリーニング行動や卵等を守る為に摂餌行動を抑制される事例が多い。

産卵期にガード行動をする種のオスは摂餌行動をしない事例も多い。又ガード行動によりメスも摂餌行動ができずに節食するとも言われる。

 

 

 自然界のザリガニも巣穴にペアでいる場合が多いね!

 

 

 昔タガメを繁殖販売してた時もオスは摂餌抑制してたよ!

 

 

 

多くの生物は繁殖期に成長と繁殖の資源配分を行っています

 

 

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食卵は環境ストレスの要因が多い

 

抱卵・繁殖時期はどんな生物でもストレスに敏感で、ザリガニも同様に注意が必要。抱卵個体も卵自体も環境変化に敏感です。

 

注意点は…

  • 水温
  • 振動
  • 抱卵スペース
  • 溶存酸素

まだ未知なる要点がたくさんあると思いますが…

 

 

 

 

繁殖経験が多いプロブリーダの先輩達は、ダンボールで囲ったり独自の対策をしています

 

 

 

 自称ブリーダーは逆に駄目な行為だったんだね!

 

 

 「抱卵中に餌投入」って迷惑すぎww

 

 

餌のにおいで抱卵も萎える…

 

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