ザリガニの雑種
規制前はいろいろなザリガニが多くネットオークション等で販売もされていました。それを購入して、自分で繁殖させて累代・販売するのもザリガニ飼育の醍醐味といえました。でも…綺麗な体色のザリガニを購入しても、親と同じ体色にならない事例が多くありました(苦笑)
※2020年11月2日から外来ザリガニは特定外来生物に指定されました。これまで「未判定外来生物」で輸入制限されていましたが、現在規制対象です。そして2023年6月1日から、アメリカザリガニは「条件付き特定外来生物」に指定され販売のみ規制されました。
ザリガニの雑種とは、異なる種や亜種の関係にある個体を交雑(交配させて繁殖させた)されたザリガニではなく、系統(血統)が異なる個体間で交配させ、遺伝固定されていない品種に使われる単語です。
基本的には近隣種(亜種レベル)以外は交雑できません。奇跡的に繁殖できても次世代には繁殖できないことが殆どです。
雑種強勢と雑種弱勢
雑種強勢とは、交雑個体 F1(一代雑種)の中で両親よりも大きさや体色が優れた個体が一時的に出現する事です。一時期ザリガニ販売でへテロといわれて販売されていた個体がそれにあたります。
逆に遺伝子の相互作用によって弱体化する場合も存在します。それを雑種弱勢と言います。雑種強勢の個体には注意が必要で、F1へテロ個体の特性を理解されている販売者が多いので、F1個体の販売は少なくなりました。規制前は交雑F1を販売されている方は時々見受けられました。当時はF1個体を無差別に販売されていて、購入者が「累代繁殖」させて騙された購入者はとても多かったと思います。雑種強勢や雑種弱勢を表記されることも大切な部分と当方は思いました。
第2世代からが本当の累代?
入手側も上記の雑種特性を理解していれば、次の累代もまたおもしろくなると思います。
- F1個体は変わった体色や綺麗な個体が多々出現する
- 表現が良くない個体でも次世代は化ける可能性は高い
F1個体を入手した場合は、選別累代をすればすばらしい個体を産出できます。
選別交配は大切?
どんな植物・動物等の品種改良という作業は、必ず選別累代は行います。表現したい特徴がある個体を選別して、その個体を繁殖させる。ブリーダーさん達にとって大切な作業です。
交雑を有効活用する?
アレニーを交雑(ブルー&ホワイト)させて3種の個体を産出させることも、逆にできます。アレニーの交雑F1を親個体とバッククロスさせると、F2で必ず3色(ブラウン・ブルー・ホワイト)出現します。
これを選別累代すると固定率の高い 各種個体が産出できます。
まとめ
- 系統の違う個体を繁殖させる場合は雑種強勢に注意
- 累代はF2からが勝負!
- 戻し交配を活用すると繁殖の幅が広がる
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アルビノ種は1962年にフット湖で捕獲された「アルビノタイガーサラマンダー」との交雑種。顕微移植で個体群を作り、様々な系統のウパと交雑・拡散して現在に至る
— ラマシーザリガニ (❛ᴗ❛ و(و˚˙ (@catemacoensis) 2024年1月5日
2001年以降、流通されている系統全てにタイガーのDNAが存在・生息地以外の個体は交雑種と判明…🧬
野生種を是非見てみたいですね♪ pic.twitter.com/9UNmiR9R5d