ザリガニやウーパールーパーの飼育水は、ブリーダーの飼育経験によって様々な違いがあります。
そこで今回は「グリーンウォーター」での飼育のお話です。

- グリーンウォーターとは?
- グリーンウォーターのメリット
- グリーンウォーターのデメリット
- 適切な飼育のための管理方法
- 【植物性プランクトンの構造】
- グリーンウォーターに役立つアイテム
- ザリガニやウーパールーパーの最新情報
グリーンウォーターとは?
簡単にいうと「グリーンウォーター」とは、池やタタキの「青水」です。水槽飼育でも屋外や日光などが射す環境で飼育すると「青水・緑水」になります。そしてその正体は「植物性プランクトン」です。
植物性プランクトンの発生は魚や貝類の餌にもなりますし、底砂や流木・濾過スポンジ等にも堆積・付着すれば甲殻類(ザリガニ)等も摂取できます。
※ヒメタニシや二枚貝は植物性プランクトンを濾過摂取できるが、アンモナイトスネールやジャンボタニシ等は濾過摂取できない種類も多いです
人工的にグリーンウォーターを作るには生クロレラ(生きている緑藻)を使用すれば早めに発生できます。しかし生クロレラは保存・管理が難しく、価格も高いです。
でも普通に屋外にバケツに水を入れて放置すれば同様に自然に発生します
※少し保存用として容器に「種水」として保存すれば同様に発生できます。
グリーンウォーターのメリット
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稚ザリガニの餌になる
グリーンウォーターに含まれる植物プランクトンは稚ザリガニの初期餌として有効です。
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水質が安定する
植物プランクトンが水中の有害物質を吸収することで、水質が安定する効果があります。
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コケの発生を抑制する
植物プランクトンが適量に存在することで、他のコケ類の発生を抑える効果が期待できます。
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紫外線をカットする
濃いグリーンウォーターは紫外線を遮断し、ザリガニなどの個体を保護する効果があります。

基本的に「グリーンウォーター」になる環境は、飼育環境の水量に適した濾過装置がついていない又はつけれないと言う飼育環境です。金魚など養殖池の「タタキ」等は、グリーンウォーターの植物性プランクトンや堆積・蓄積されたコケによって水の浄化作用を活用しています。
植物性プランクトンは日光を浴びて光合成し生物濾過が成立します。
また光合成をすると二酸化炭素を消費し、PHが上昇します。
この部分が…
養殖業の方がアルカリ環境を推奨する要因でもあります。

グリーンウォーターのデメリット
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酸欠のリスク
植物プランクトンは活性が低い時酸素を消費します。光合成が行われていない夜間は、酸素を消費し 過剰に増殖した場合には、飼育個体が酸欠を起こす要因になります。
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有害物質の蓄積
飼育環境のバランスが崩れるとプランクトンが死滅し、有害物質を底床に蓄積する危険性があります。
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水質悪化
過剰に増殖したプランクトンが水質を悪化させて、ザリガニ等の飼育個体に悪影響を与える事があります。
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視覚的問題
観賞用の水槽ではグリーンウォーター化すると水槽内の生物も見えません。
濾過装置を使って透明な環境を必須とする飼育下では、何よりも大きいデメリットですね(笑)
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注意が必要な「青水」
青水と似ていても、藍藻類(シノアバクテリア)が増殖している場合は、毒性や酸欠死の原因になる為注意が必要です。

換水が少ない飼育環境の場合、硝酸塩が蓄積されて徐々に酸性に変化していきます。
この部分が…
観賞を目的とするユーザーの酸性推奨の要因の1つでもあります。

適切な飼育のための管理方法
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定期的な換水
上記にも記載しましたが「換水頻度」が少ない場合、酸性にどんどん傾いてしまいますので、過剰な栄養を取り除くためにも定期的に換水しましょう。
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ろ過機能の強化
ろ過器を使用してプランクトンを減らすことで濃度を調整します。
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日光・照明の調整
光の量や時間を調整してプランクトンの増殖をコントロールしましょう。
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濃度管理
グリーンウォーターが濃くなり過ぎないように、水の状態を毎日確認して、足し水等で調整する事が大切です。

【植物性プランクトンの構造】
植物性プランクトン(微細藻類)はβカロチンやゼアキサンチンなどの黄色のカロテノイドを生合成しています。
この黄色カロテノイドが、堆積・付着した物を自然環境でのザリガニが摂餌することで、なんらかの体色変化の影響があると考えられる。
動物性プランクトン(甲殻類)はこの植物性プランクトンを摂餌し、体内で酸化代謝し更に赤色のアスタキサンチンに変換させている。それを鮭や鯛が摂餌し蓄積されているのは有名なお話です。

グリーンウォーターに役立つアイテム

様々なSNSやネット情報等も飼育者の環境にあわせて設定・構築すると「弱アルカリ飼育」や「弱酸性飼育」水質もいろいろ違ってきます。長期飼育や繁殖できる環境であれば、それが…
「正解」
自己流で飼育するが一番の楽しみで「醍醐味」です…(笑)

ザリガニやウーパールーパーの最新情報

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