日本国内のウーパールーパーの飼育において、長期飼育できているキーパーは比較的少なく、その要因は日本の水質や気候が要因と考えられます。又一部のキーパーの偏った飼育情報などによって発展途上していると思われます。そこで今回は当方の飼育水を初公開します。
基本の飼育水はアルカリ性
ウーパールーパーの原種の故郷「ソチミルコ」の水質は「ph9からph10」のアルカリ性の湖。そして地質等によってミネラルが多い硬水という環境で生息しています。
一部のSNSでは海水や汽水という情報がありますが、あくまでも空論で「個体が適応できる」という話で、現地ではウーパールーパーを海釣りの餌として使用されていました。又使用後はそのまま海に遺棄・放置されて「うぱ目撃情報」として噂になりました。
日本の水道水は中性に軟水
日本の水道水のほとんどが「中性ph7前後」しかも日本の土壌的に軟水が多いです。
下記を参考に自分の水道水をチェックすると良いと思います。
PHが低下した環境でウーパールーパーを飼育すると、必ず調子を崩して病気(こしょう病等)になりやすくなります。
- 毎日のように換水する
- 汽水飼育する
- 低温飼育する
- 餌の頻度を下げる
上記のような飼育情報がSNSでは多く流れていますが、すべて水質が「酸性」にならない為の応急措置なだけです。
アルカリ飼育水の作り方
当方のウーパールーパーの飼育は特殊で「北米種のザリガニ」の飼育と同じアルカリ性ベースの飼育水を使用します。
- 水道水にカルキ抜きを使用して飼育水を作る
- 炭酸カリウム水溶液を作る
- PHをチェックしながら水溶液を添加する
- 隠し味に人口海水の素を入れて硬度を上げる
- サンゴ砂等を使用してPHを維持する
カリウム水溶液
カリウム水溶液は水量の10%「水:カリウム」「300ml:30g」で溶かし込みます。
※炭酸カリウムは水に溶かすと発熱しますので必ず「水を先に用意してその中に溶かし込んでください」
プッシュボトル
その水溶液を100均等のプッシュボトルに入れて使用します。
※最初は2~3プッシュからスタートして少しづつPHを上げていきましょう(PHショック注意)
隠し味の人口海水の素
硬度やミネラル補給の為に大スプーン1杯(15g程度)を添加します。
PHチェック
PHショックに注意して、数日かけて徐々にPHを上げていきます。
水槽の濾過材等にはサンゴを使用
硬度を上げるためにろ材や底砂にサンゴ砂を使用します。硬度を上げるとPHが降下しなくなるので安定した水質が得られます。
次回からの水換えは1週間に一度「半分程度」の換水時に「カリウム水溶液」を目標PHになるようにプッシュするだけで簡単にできます。
上記のような粗目のサンゴ砂を「チャック付ネット」に入れてフィルター又は水槽内に投入します。
「サンゴ砂や牡蠣殻」はよく飼育水をアルカリ性にする為に用いられますが、実は飼育水が酸性の場合にサンゴが溶け出して中性になるだけで、なかなかアルカリ性にはなりません。
また 使用する前は飼育水の濁りを防止するために、水道水で軽く水洗いしましょう。
まとめ
- ウーパールーパーの生息地ソチミルコはPH10前後の硬水
- 中性の飼育水でも必ず調子が悪く病気も発生する
- アルカリ飼育水にはカリウムを使用する
- アルカリ性を維持する為にサンゴ砂を使用する
- 次回の換水時は水溶液をプッシュするだけ
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✨ウーパーテイマー(((( ꜆ -ࡇ-)꜆✨
— ラマシーザリガニ (((( ꜆ -ࡇ-)꜆ (@catemacoensis) 2024年5月12日
ウーパールーパーに特化してテイム。「味方として使役する能力」を持つ職業
私はまだ「レベル2」なので餌やりも苦戦しています…🤣#ウーパールーパー#Axolotl#Tamer https://t.co/qgFAGONv30 pic.twitter.com/jj1lKOeNB4