前回は、アメリカザリガニの野生型遺伝子の「多様性が高い」と言うお話でした。
今回はその続き…
希少種のザリガニや観賞用に改良されたザリガニは
「遺伝的多様性が低くなる」と言うお話です。
品種改良の個体も固有種である
離島や孤立・隔離された地域には固有種(亜種等)が多く存在します。
それは、個体群が小規模で隔離・分断されると「種分化」が発生するからです。
ザリガニだけではなく、他の生物でも同様に「突然変異」が発生した場合、他の個体群と分断されて
「交配」「繁殖」ができずに固有の遺伝子群になります。
いわゆる「近親交配」です。
そして、集団規模が小さいほど…
種分化は加速します。
ブリーダーの累代飼育も同様
自然界では上記のようなメカニズムで固有種は発生しますが、飼育下での長期累代飼育も同様なメカニズムですね!
飼育下という隔離された環境で、ブリーダーが品種改良を長年にわたり累代繁殖で作り上げた個体は素敵な固有種とも言えますね!
繁殖個体を自然淘汰・人為的に選別累代によって品種改良して行くと、「本来の野生型遺伝子に比べると遺伝的多様性は低く」なります。
近親交配では絶滅しない
通常の自然界の交配に比べると、飼育下のような小規模な個体群で累代繁殖すると、すべての遺伝子のホモ化が行われる中で、致死性形質のホモ化が発生する確率は高くなります。
そこで自然界と同様に、大切な部分が…
「厳しい選別淘汰」
「致死性遺伝形質の淘汰」
の2つであります。
選別淘汰を繰り返して、飼育下固有の個体群の規模を拡大させると遺伝的多様性が緩やかに高くなって行くと考えられています。
選別累代を積み重ねると、個々の飼育環境に適応した固有の遺伝子個体が構築されます。
固有遺伝子と多群遺伝子の交雑は危険
飼育下の累代個体や、自然界で違う水系等の固有遺伝個体は、他の固有遺伝個体と交雑させると、当然ながら遺伝子型の崩壊が発生する。
そして固有の環境適応能力や耐性などが低下してしまう。
それは…
「遺伝子多様性の低下」
だから…
「他水系等の放流」
「国内外来種」
様々な問題の重要なポイントですね…。
あとがき
前回に続き、長くなりましたので分割記載になりました…(苦笑)
ザリガニだけではありませんが、新しく購入した個体やアウトラインのブリードも遺伝的多様性を考慮しなければいけません…。
希少種などの固有種や品種改良の個体は、致死性の突然死や多様性が低くて新しい飼育環境に適応できず☆になる事が多い。
ブリーダーの個体は固有種と同じ。生体購入の際などに販売側の飼育環境の提示等があったら☆の回避もできると思いますね。
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#フラワートーマン の体色…🤔
— ٩(¨ )ว ラマシー (@catemacoensis) 2020年2月15日
我家の #オセレイト は青みが弱い。
混泳などで興奮状態にすると、青みが強くなるとの事…🤔
逆に精神的に落ち着いている場合は青みが弱い…
どちらの環境が良いか?…😓
とりあえずマッタリの飼育環境で行くことにしました…🐟 pic.twitter.com/TRKCjQ5BHx