ザリガニ・ウーパールーパーの世界

現在流通されながら絶滅が危惧されている「甲殻類・有尾類」の繁殖ブログ

ザリガニ縦型シェルターの検証

ザリガニ飼育も気温も下がり、シーズンOFFになってきましたね…

ザリガニも寒くなると冬眠の為、巣穴をほり始めます。

ザリガニの飼育・繁殖には前回記載したみたいにシェルターを活用しますが、

 

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そして ザリガニの飼育・繁殖向上の為に、今期はシェルターを縦型の長い巣穴に改良・検証してみました。今回はそんなシェルターのお話です。

 

 

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 縦型巣穴の導入

一般的にProcambarusのシェルターには、塩ビ管(硬質ポリ塩化ビニル管~PVC)が多く使用されています。

特にアレニーやクラーキーなどのザリガニ繁殖には多く活用されていますが、巣穴の依存度が高い品種や多頭飼育又、神経質な個体や高温時の孵化率向上のために何か改善できる方法を考えて実験してみました。

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自然界での巣穴

 基本的に巣穴は乾季や越冬、繁殖等の為に作られると考えますが、飼育下では隠れ家的な活用が中心で本来の機能は果たしていないと考えられます。

構造上でも長さや口径・水圧・温度変化などザリガニのストレスになる部分も多々存在すると思います。

自然界の巣穴は、水中から陸地まで接続されているタイプが多いですね…

 

  • なぜ地上部に接続されているのか?
  • 巣穴の依存度と溶存酸素の関係?
  • 巣穴内での交尾スペース
  • 巣穴での抱卵個体の方向転換?

 

ザリガニのシェルターだけでも気になる部分がたくさんあります…(笑)

そこがザリガニ飼育のおもしろさですね!

 

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縦型シェルターのメリット

 

  • 巣穴が水面まで延びて溶存酸素を確保できる
  • 巣穴が長いのでペアで巣篭もりできる
  • 巣穴内で抱卵個体の方向転換の習性ができ、交尾もできる
  • 飼育水槽での温度ムラがカバーできる

 

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縦型シェルターのデメリット

 

  • 何よりスペースがないと設置できない
  • 材質を考慮しないとザリガニが昇降できない
  • ザリガニの抱卵等の状況がわからない
  • 水槽内の固定が難しい

 

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検証結果

 

 

結論から言いますと…

 

「抱卵・孵化率が明らかに向上しました」

 

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縦型シェルター①

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真夏の抱卵

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ピグマの抱卵

 

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抱卵②

 

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カテマコの抱卵


まだまだ材質や形状もプロトタイプですので改良点満載…(苦笑)

 

これからも改良・経過報告をいたしますので、今回はここまで…

 

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あとがき

今回は「縦型シェルター」のお話を記載しました。

 

今年はじめて使用してみましたが、明らかに孵化率は向上しました。

逆に想定外の抱卵率でしたので、現在オーバーフロー気味です(苦笑)

毎年少しずつでもザリガニ飼育の向上が皆でできたら楽しいと思いますね。

 

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