前回は、落ち葉の発育抑制因子などの成分についてお話しました。
今回は、その成分のお話の続きを記載します。
枯葉でブラックウォーター?
落葉広葉樹等の枯葉には、ポリフェノールの一種であるタンニンが含まれています。
このタンニンは一般的に「渋」といわれ、実際に口にいれると粘膜のたんぱく質と結合して「収れん作用」が発生して渋く感じます。
また ブラックウォーターとは、枯葉等から溶け出したタンニン(有機酸)等によって変色した水の事ですが…
簡単に言うと…
「酸(腐食酸やフルボ酸)が溶け出した水」です。
だから飼育水が、弱酸性に傾くんですね!
有機酸の作用を活用したい人は、ブラックウォーター化させて弱酸性で飼育するのが良いと思います。バクテリア等の摂餌目的の当方は、弱アルカリ性で活用しています。
枯葉で色揚げ?
一部の古いザリガニ飼育者の情報では…
「枯葉に含まれるカロチンを与えると赤く色揚げできる」
と言う事ですが…
「意味不明」ですね(苦笑)
枯れ落ち葉をあたえても体色変化はありません(笑)
落ち葉は残りカス?
結論から言うと…
「落ち葉をそのまま食べても身にも何もなりませんw」
だから…
歴代のブリーダーは「落ち葉をPSBに漬け込んだり、熟成しバクテリアを付着」させたりします。すばらしい知恵ですね。
{木の葉にはカロチンは少ない}
そもそも木の葉には「カロチンの含有量は微量」です。
まだ落ち葉にならない状態での色素成分は…
- クロロフィル(緑)
- キサントフィル類(黄色)
- アントシアニン(赤)
- カロチン(オレンジ)
大体上記の色素が存在します。
※ルテイン等はキサントフィルに含む
木の葉には、「クロロフィルの色素」が圧倒的に多く
だから「緑色」に見えますね!
※アナカリスに含まれるクロロフィルとマグネシウムの結合がポイント…😉✨
{色素は劣化する物}
木の葉がやがて紅葉の季節になると…
光合成に不必要になったクロロフィルが分解されて…
「少ない残りの成分であるキサントフィルやカロチンの色素が出現」します。
さらに…
落ち葉になって分解が進むと…
「茶色になり残りの色素もすべて分解」
されます。
あとがき
今回は、落ち葉活用のお話を追加記載いたしました。
落ち葉の怪しいゴリ押し情報…
「色揚げ」や「カロチンいっぱい」
時代は令和になっても…
こんな「古い胡散臭い情報」は存在しますね(苦笑)
落ち葉だけでもまだまだ記載したいことがたくさんありますので、これからも随時追加いたします。
秋には落ち葉が「0円」で手に入りますので、是非ザリガニ飼育でも活用したいですね(笑)
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秋の夜長…#ザリガニ 水槽も #秋 を感じ始めました…🎶#中秋の名月#crayfish pic.twitter.com/XQWxvo1Tar
— ハルシャギク (@alleni_blue) 2019年9月13日
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