ザリガニ飼育で落ち葉を餌やシェルターを活用する情報がたくさんあります。
落ち葉の種類や処理方法など、有名ブリーダーさん等のアイデアはとても参考になります。
当方もデトリタス食性の観点から導入しています。
#ザリガニ おやつの仕込み…😉
— ハルシャギク (@alleni_blue) 2019年9月3日
今年は様々な銘柄別を漬け込み…🦞
完成はまだまだですね…🎶#広葉樹#デトリタス #無農薬 pic.twitter.com/qN6oqRN5pN
でも情報の中には…
カロチン摂取の為
熱処理をしましょう
と言うような意味不明なSNS情報も一部にあります。
そこで今回は
秋の落ち葉シーズンに向けて「枯れ落ち葉」のお話です!
落ち葉でも良くない物もある?
落葉樹の落ち葉がザリガニ飼育ではよく使用されていますが、中には悪影響がある落ち葉もあります。
なかでも「桑の葉」「イチジク」などの落ち葉は、ザリガニやカブトムシ等の幼虫飼育にはあまり良くありません。
餌なども同じですが、安易に「栄養価」や「嗜好性」だけの情報で判断してしまう方もいます…(苦笑)
また「デトリタス摂餌の目的」や「シェルターの用途」でも種類の選択は重要ですね。
植物には発育抑制因子がある?
昔からザリガニ飼育や昆虫飼育では、植物には様々な抑制因子が存在する事がしられています。
この中でも、プロテアーゼ阻害剤などの高分子因子や、アルカロイドなどの低分子因子を多くの植物が含有して分解酵素の抑制や食害等を抑制しています。
この中でも、イチジクや桑の葉等は下記を特に多く含まれています。
- 乳液たんぱく質
- 糖類似アルカロイド
- ウレアーゼ
一般的に言われる「非栄養成分」、食害する生物の成長抑制成分が多く含まれています。
フェノールが多い落ち葉は?
一般的にフェノールは「アク」や「タンニン」とかと言われる、飼育水が色がつく事で有名ですね…。
抗菌作用もあり「ブラックウォーター化」させるメリットがあります。
逆にデトリタス摂餌に使用する場合には、抗菌作用がありアク抜きが必要です。
でも…
落ち葉を「煮沸」・「釜茹で」するSNS情報等がありますが…
すべて成分が抜けてしまい投入する意味がありません(苦笑)
当たり前ですが…
あく抜きは水でじっくり抜くのが基本です…(笑)
フェノールや炭素量が多い落ち葉は、濾過能力が弱い水槽やシェルター目的の場合は便利かもしれませんね。
フェノールが多い落ち葉は…
- 栗の木
- 柿
フラボノイドの活用?
フラボノイドは、ほとんどの植物の茎等に含まれます。
一般的に言われる2次代謝成分ですが、摂餌や産卵の刺激因子になります。
阻害因子になる場合や誘発因子になる場合それぞれに働きます。
ザリガニ飼育ではどの種類がどのように働くか?
当方は様々な種類で現在検証していますので、経過は随時記載していきます!
阻害因子ばかりだとちょっと凹みますが…(笑)
あとがき
今回は秋の落ち葉シーズンに向けて「落ち葉」のお話でしたが、ちょっと長くなりますので、続きは次回に記載いたします。
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