今回はザリガニ飼育に欠かせないカルシウムのお話~☆
ザリガニを飼育していると脱皮の不全・様々なトラブルが発生します。
そこで改善策を考えると…
「カルシウム補給!」
でも…ネット情報を検索すると…
「カルシウムが豊富に含まれる配合飼料等SNSのあやしい情報が…(苦笑)
そこで今回は…「カルシウムのお話」です。
ザリガニは摂餌でCa摂取しても硬化しない?
脱皮時には胃石によるCa移行は現在では常識ですが…
単純にCaを摂餌すればCa強化できる単純な代物ではありません。
【胃石とは?】
胃石とは簡単に言うと「カルシウムをためる石」です。
脱皮したすぐの個体の殻はふにゃふにゃの「ソフトシェル」で、外的から身を守るため
にその胃石中のCaを血液に溶かして新しい殻を硬くする便利
な体内の石です。
詳しくは下記参照…
【ザリガニの外骨格は石灰化で硬化する】
血中のカルシウム成分が各部位に移行して、細胞や外骨格に沈着すると石灰化します。
【脱皮殻にはCa成分は殆ど無い】
文献や論文でもたくさん公開されていますが、脱皮殻にはCaは殆どありません。
又、脱皮殻を希塩酸で当方が化学反応検証しても二酸化炭素は発生しなかったですね。
【成長するほどCaが必要】
当たり前ですが、稚ザリから成体になるにつれて、外骨格の面積は増加します。
だから…
「カルシウム補給は大切」
【石灰化は初期脱皮期に行われる】
ザリガニの血中のCa値は脱皮直後から3日までは急速に上昇し、その後約10日まで微量に上昇。又被脱皮期の硬いクチクラ状態では吸収しない。
ザリガニは飼育水からCaを摂取する
論文などにもいくつかありますが…それをまとめると…
- Ca摂取は鰓からの依存が高い
- 脱皮初期から10日までの飼育水環境が大切
- 鰓等の部位からCaは吸収されて血流によって各組織に運ばれる
- 外骨格(クチクラ)は上皮細胞(pore canal)によって硬化する
- ザリガニの鰓は、骨質の支持組織を持たないので沈着は 小さい
- 鰓は一番早くCa沈着する
- 石灰化(沈着)は均一ではなく一番硬質化されるのはハサミ
検証
上記写真の稚ザリは…
RO水を飼育水に使用・おとひめEP3と腐葉土のみ摂餌させて検証
結果…成長するにつれて体色も薄くなり殻もソフトシェルが多い。
上記写真は…
ミネラルウォーター(コントレックス)とマグネシウムをRO水に添加、餌は同様にEP3を使用。
結果…石灰化がしっかり行われていて体色も濃い。ソフトシェルの個体はいない。
今回改めて検証してみましたが…
「外骨格の石灰化は飼育水の依存性が高い」
と言う結果がでましたね…(笑)
あとがき
今回は論文等を参考に「Ca摂取」と「飼育水の重要性」を紹介しました。
昔からブリーダーさんは飼育水にミネラルを添加しています。
その意味や販売されている個体のクオリティーの高さが改めてわかります…。
脱皮時のミネラル添加を考慮すれば、良い個体の産出も更に向上しますね(笑)
今回のザリガニ広告
当方はコントレックスを使用しています。

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